「神奈川県 鎌倉市 上町屋」について

上町屋（かみまちや）は神奈川県鎌倉市深沢地域にある大字。住居表示未実施区域。

地理・歴史

地名の由来は、柏尾川の水運と陸の鎌倉街道が交わる要路沿いに、町屋が軒を連ねていたことによる。町は市場、商工関係者の居住地、屋は集落を意味する。
正保元年（1644年）の正保国絵図には「町屋村」と記載があり、元禄10年（1697年）4月の元禄内国改定図で「上町屋村」と記載がある。「上」が冠された理由は不詳。
寛永10年（1633年）に天領、元禄10年（1697年）に天領と旗本藤本氏が知行し、幕末に再び天領となった。石高は元禄郷帳、天保郷帳、旧高旧領取調帳で219石余とされる。
明治22年（1889年）4月の町村制施行により、当村と梶原、手広、寺分、常盤、笛田、山崎の7カ村が合併して深沢村が誕生し、上町屋はその大字となった。
昭和23年（1948年）1月，深沢村が鎌倉市と合併した際に鎌倉市の大字となる。昭和43年（1968年）に湘南モノレール江の島線の湘南町屋駅が開業した。

地価

住宅地の地価は、2023年（令和5年）1月1日の公示地価によれば、上町屋字山ノ根603番3の地点で13万9000円/m2となっている。

世帯数と人口

2023年（令和5年）9月1日現在（鎌倉市発表）の世帯数と人口は以下の通り。

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる（2017年7月時点）。

事業所

2021年（令和3年）現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通り。

事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

鉄道

湘南モノレール江の島線／湘南町屋駅

寺社・旧跡

泉光院

その他

鎌倉市立富士塚小学校／三菱電機 鎌倉製作所

日本郵便

郵便番号 : 247-0065（集配局 : 大船郵便局）。

参考文献

奥富敬之 『鎌倉史跡事典』 新人物往来社 1999／三浦勝男編 『鎌倉の地名由来辞典』 東京堂出版 2005

関連文献

「深澤庄 上町谷」『大日本地誌大系』 第40巻新編相模国風土記稿5巻之105村里部鎌倉郡巻之37、雄山閣、1932年8月。NDLJP:1179240/90。