「滋賀県 長浜市 高月町渡岸寺」について

高月町渡岸寺（たかつきちょうどうがんじ）は、滋賀県長浜市にある大字。郵便番号は529-0233。当地域の人口は243人（2025年9月1日現在、住民基本台帳調査による。長浜市調べ）。

地理

長浜市のほぼ中央に位置する。地域は、高時川右岸から国道8号にかけて東西1,200m強、南北400m弱で、平野。
高月地区のほぼ中央でもあり、東は高時川を挟んで高月町馬上、南は高月町落川、西は高月町高月、北は高月町柏原に接する。東部は河川敷と堤防から連なる田畑が多く、中部は寺社を有する古くからの村落で、西部は市役所分庁舎や倉庫などが並ぶ。

河川

高時川

歴史

天平8年（736年）、泰澄が当地に渡岸寺を建立し、十一面観世音を祀ったと伝わる。
応永（1394年 - 1428年）末と推定される弾定房書には「渡岸寺殿」とあり、天正13年（1585年）の山内一豊知行目録には「八石 とかん寺」とある。
寛永（1624年 - 1644年）石高帳では、下総古河藩領。
元禄（1688年 - 1704年）郷帳では、甲斐甲府藩領。
天明（1781年 - 1789年）村高帳では、幕府領。
文政（1818年 - 1831年）石高帳では、幕府領。
天保8年（1837年）郷帳では、山城淀藩領。

沿革

江戸時代以前から、渡岸寺村と称されていた。
1889年（明治22年） 町村制の施行により、柏原・渡岸寺・森本・落川・高月・宇根・東阿閉の7箇村を区域として発足した伊香郡南富永村の大字・渡岸寺となる。
1954年（昭和29年） 北富永村・南富永村・古保利村が合併して発足した伊香郡高月町の大字となる。
2010年（平成22年） 高月町が長浜市に編入され、長浜市の大字・高月町渡岸寺となる。

鉄道

JR北陸本線 - 西部を南北に横切り、最寄りは高月駅になる。

バス

湖国バス木之本田村線 - 域内には、国道渡岸寺バス停がある。

道路

国道8号／国道365号／滋賀県道280号井口高月線／滋賀県道547号西柳野高月線

施設

長浜市高月分庁舎 - 旧高月町役場。
長浜市北部健康推進センター／高月まちづくりセンター／長浜市立高月図書館／高月観音の里歴史民俗資料館

史跡

渡岸寺観音堂（向源寺） - 国宝の木造十一面観音立像や、重要文化財の木造大日如来坐像など、渡岸寺に伝わる貴重な仏像を安置する。

関連項目

長浜市／高月町／長浜市の地名一覧